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“魂”は、与えるものか、得るものか
「人間浄瑠璃」をテーマに、“いま”この時代に文楽に人生を懸ける人間達の姿を撮り続けているフォトグラファー渡邉 肇。 鯖江初の開催となる同展は、近松門左衛門の人形浄瑠璃の中でも最も有名な世話物の代表作「曽根崎心中」の名場面を集めた舞台写真の展示と、渡邉 肇が映像監督 堀部公嗣とタッグを組み、最新のCG技術を駆使して制作した映像作品「曾根崎心中・人形篇/人間篇」を一挙公開!! 客席からは観る事の出来ないここだけの文楽の世界を、どうぞお楽しみください。
■「曾根崎心中・人形篇/人間篇」 人形篇では、お初、徳兵衛の表情の細部にフォーカス。まるで魂を宿したかのような、揺れ動く二人の心情を生き生きと描きます。 人間篇では、文楽人間国宝吉田簑助によるお初と、桐竹勘十郎による徳兵衛の道行きを、“人形を遣わず、人形遣いの動きだけで再現した”「エアー人形」の特撮映像作品を特別公開。通常は決して人前にさらされる事のない、人形の緻密な動きの秘密が、まるで手品の種明かしのように鮮やかに解明されます。
●渡邉 肇/フォトグラファー 1964年生まれ。 兵庫県神戸市出身。女優やモデルを被写体に、化粧品を中心とした広告分野で活動する商業写真家。7年前より、日本の伝統芸能 文楽の個人作品を撮り始め、数多くの映像・写真展を開催。昨年は、芸歴75年を迎えた文楽人形遣い吉田簑助の写真集「簑助伝」を刊行。国内外で好評を博している。 2013年「文楽っ? 人間・人形 映写展」 2014年「人間浄瑠璃 文楽至宝尽之段」 2015年「二代目吉田玉男襲名記念・転女成男展」
【日時】 平成28年10月8(土)〜10月16日(日) 9時〜17時(最終日は16時00分まで) ※11日(火)は休館日
【会場】 鯖江市まなべの館
【観覧料】 無料 |