つくれ!きみの宇宙。

カードゲームができるまで#8

●“生きもの成分”が足りなぁ~い

2020年12月。
忙しいお仕事の合間を縫って、このプロジェクトの担当副理事長でもある久保田さんが来てくれました。
新Ver.のカードゲームを、実際にプレイして確認するためです。

「口で説明するよりも…」と言うことで、早速プレイ開始。
1ゲームが終わる頃には、ほぼ「あそび方」の概要を理解してもらえた様子で、まずは、ひと安心。
ただ、なぜだか久保田さんの表情は曇りがち。
聞いてみると、やはり「もう少し実際の食物連鎖の関係性に近づけられないかなぁ」との思いがあるとのこと。

これに関しては、食物連鎖のリアリティを追うと、どうしても配置できるカードの選択肢が固定化され、ゲームの流れが滞るリスクがあること。
同時に、パラエティ豊かな「生きもの」を登場させることが難しくなることを説明して、そこは一応「しょうがないか」という決着に。
ただ、その他にも表情の晴れない理由がありました。

「ゲームとしては楽しめるんだけど、『勝ち負け』以外に、もう少し『生きもの』への興味に応えられるような仕掛け、プラスできないですかねぇ。」

なるほどそこかぁ~。
イラストはともかく、せっかくいろんな「生きもの」が登場するゲームなのに、その「生きもの」にどんな特徴があって、どんな一生を送るのか…みたいなことは、カードを見てるだけでは伝わりません。
かと言って、限られたカードのスペースに、これ以上文章を配置するのもムズかしい。
とは言え、出来ればゲームをプレイすることが、みんなの「生きもの」や「環境」に目を向けるきっかけになるものに仕上げたいという気持ちも、確かにわかります!

しばらくの間、2人でうんうんと悩んでいたところ、結局そのブレイクスルー(突破口)を思いついたのは、久保田さん本人でした。

QRコードとか…使えませんか?」

ピンポンピンポンピンポーン☆
スマホ全盛期の現代、「詳しくはwebで!」って方法は、当然アリでしょう。
長々とした図鑑のような情報というよりは、読むことで興味が湧く「トリビア」的な文章が、きっと「扉」の役目を果たしてくれるはず!

さらには、カードの両面に「QRコード」を入れることで、裏面のコードから文章を読んで楽しむ“カード当てクイズ”みたいなあそび方も可能になります!
これなら、ピラミッド作りが難しい小さなお子さんとも、親子であそんでもらえそう。

ということで、「生きもの」たちのマメ知識文章作りは、年をまたいでの「久保田さんの宿題」になりました。
出来上がったからこそ言えますが、年末年始、そうでなくても超多忙なお仕事の中、よくぞ完成させてくださいました。
アイデアともども、今さらながらに感謝でございます!

実はそれぞれの「レンジャー」たちにもマメ知識が!
久保田さん、キャラ設定もナイスでーす

※「QRコード」は(株)デンソーウェーブの登録商標です

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