2月のテストプレイでは、もうひとつのトピックがありました。
それが「獣害」を引き起こすと言われる「生きもの」たちの“取り扱い”です。
もともとカードセットには、「ニホンジカ」「イノシシ」という、いわゆる「獣害」に関わる「生きもの」のカードが入っていて、上級の「レンジャールール」では「いばしょ」カードのゲームポイントをマイナスするペナルティを持っています。
つまり、食害の悪影響をゲームに反映させたカンジですね。
テストプレイ時に話題になったのは、「獣害に関わる『生きもの』を、もっと目立たせた方が良いと思う」という、田中さんの提案でした。
個人的には、イノシシもニホンジカも、別に「人間に迷惑をかけてやろう」と考えてるわけじゃないんだから、“悪役”的に目立たせるのには、少々抵抗がありました。
ただ、話しているうちに、そんな「生きもの」たちを“悪役”にしてしまっている現状に注目するためにも、逆に目立ってもらって、こうなった原因や課題について考えるきっかけにしてもらうのもアリなように思えてきました。
現実に影響がある以上、そこから目をそらすような誘導をするのも、また正しくないのかもしれません。
結局、「イノシシ」「ニホンジカ」のカードには、「獣害注意」の特別なマークを作って存在感をアピール!
その影響の大きさを反映させるために、それぞれがマイナスする対象の「いばしょ」カードも1枚ずつ役割分担して、「ランドスケープ」全体への視点を持ってもらえるよう工夫した決着となりました。
「獣害注意」の「生きもの」カードは、ピラミッドに置くとデメリットの影響が出ることが多いですが、もちろん「ランドスケープ」の一員として生きています。
ゲーム終了時にその「ランドスケープ」を眺めて、「獣害注意」マークを持つ「生きもの」たちがどんな存在なのか…人間である「レンジャー」たちが、そこでどんな役割を果たしているのか、いないのか…
もし、そんなことにまで思いを馳せてもらえるのなら、本当に嬉しいです。