2022年3月27日(日)午後、鯖江の「市民主役」を体現する「サバヌシ総会」が開催されました。
今年のキーワードは「再起動!」(リブート!)。
実はこの言葉にも、様々な思いが込められています。
●コロナ禍の「市民主役」
パソコン用語として使うことも多い「再起動」という言葉は、止まっていたシステムを、もう一度最初からスタートさせるという意味です。
もちろん念頭にあったのは、まず「コロナ禍」のこと。
「サバヌシ総会」も、昨年度は、ほぼリモートの体制で実施しましたが、一昨年度は感染のリスクを考えて中止となっています。
この2年間、鯖江の「市民主役」を担っていた多くのプレイヤーたちは、命の危機という根源的な“壁”に阻まれ、サバヌシ(=サバエのカブヌシ)としての動きを縮小せざるを得なかったことでしょう。
もちろん、その影響はまだまだ払拭されていませんが、厳しい状況の中でも「市民主役」の意味を問い直しながら、自分たちなりの「1歩」を踏み出したい!
…それが、「再起動」(リブート)に込められた思いでした。
●「緊急アンケート」の実施
しかし、何ヶ月も前から今年の企画を検討していたサバヌシ総会実行委員会メンバーの中でも、ギリギリのタイミングまで今年度の総会をどうすべきか迷いがありました。
コロナ禍の情勢が不透明なのはもちろんですが、以前のような「アイデア」と「交流」の祭典のような事業内容に対して、ある種の違和感もあったからです。
それは、もしかするとコロナ禍以前から横たわっていたもので、時おり「閉塞感」「疲労感」「孤立感」「予定調和」…といったネガティブな要素として、ぼんやり見えていた課題や問題だったのかもしれません。
そこで、「市民主役」のメインキャストである市民や団体の皆さんに、ネガティブな要素も含めた本音を教えていただくことで、「再起動」(リブート)するためのヒントを…いや、エネルギーを分けてもらえないかと「緊急アンケート」を実施することになりました。
●「コロナ禍」と「人」が鍵!
短い期間にもかかわらず予想以上の回答をいただき、今回の総会のフォーカスをどこに絞るかが見えてきました。
そのひとつは当然ながら「コロナ禍」。
そして、より根本的なもうひとつのテーマが「人」です。
アンケート結果からも、コロナ禍は、「人材不足」や「世代交替」といった「人」に関わる普遍的な課題をあぶり出したことが読み取れました。
当たり前といえば当たり前ですが、その当たり前を正面から取り上げるのも「サバヌシ総会」の役割なのかもしれません。
ターゲットは定まりました。
さぁ、「サバヌシ総会2022」の幕を開けましょう!