3月26日(火)18:30~
平日の夜という、これまでなかったタイミングで開催された今年の「サバヌシ総会」。
「市民は市の株主だ」というンセプトはそのままですが、この曜日&時間帯に設定されたのには、ある目的がありました。
●「市民主役」を創りなおす?
鯖江市が「市民主役」の旗を掲げて10年以上が経ちます。
それは全国的にも知られる“実績”とも言われますが、もしかするとその「市民主役」が形骸化してきてるかも?という話が、市民活動団体の関係者から聞かれるようになっています。
もちろん、人によって印象はそれぞれでしょう。
ただ、地域や行政との協働の現場などで、「その方針はどうやって決まったの?」とか「その意見交換、ちゃんと本音でやりとりできてる?」…といった“違和感”を感じる場面は確かにあるようです。
特に「市民主役」の両輪であり、強力なエンジンでもあるはずの「市民」と「行政」の関係に、万がいちコミュニケーション不足や信頼感の低下があるのなら、それは「市民主役」の致命傷となる可能性すらあるように思います。
平日の夜の開催を企画したのも、特に今回は「行政職員の皆さんにも気軽に参加してほしい」との目的があったからでした。
あたりまえですが、きっと「市民主役」は、市民の自分ごとでなくなったとたんに劣化し始めるのでしょう。
そんな死に体にさせないため、生きた「市民主役」の継続に最低限必要なこと…それは、様々な立場の地域の人や組織が「コミュニケーションし続ける」ことだと考えました。
今回の総会のメインディッシュは「コミュニケーション・ワークショップ」。
「テーマ」を選んで、テーブルごとに自由に意見やアイデアを出し合う形ではありますか、その過程こそを一緒に経験し、楽しんでもらいたいという意図です。
「市民主役」が冷えたピザみたいにならないうちに、お互いの「会話」「交流」から、自分たちの「市民主役」を創りなおす足場にできれば。…そんな思いで当日を迎えました。
●「たいやき」? いえいえ「さばやき」
総会スタートの1時間前には開場。
ちょっと早めのタイミングにしたのも、開会前の時間を皆さんのコミュニケーションの場にしたいからでした。
正面のスクリーンには、昨年12月に第1回目が開催された「市民主役アワード」の受賞者紹介ムービーが流れています。
受付で参加者(サバエの株主=サバヌシ)の皆さんに配られたのが「株主配当」ならぬ「さばやき」!
一見「スリムなたいやき」に見えますが、鯖江の「サバ」をモチーフにした、こだわりのお菓子です。
鯖江商工会議所のカフェで、月曜・火曜(11:00~20:00)に販売している最近話題の一品。
甘すぎない餡に入ったくるみも「技あり」で、参加者同士の会話まで促進させる多機能ぶりを披露してくれました。笑