田村町 壮和会 さん
地域のDNAって
こんなふうにつながっていくんだ
●子どもたちが「いつか帰ってくる場所」のために
今年で50周年を迎えた、吉川地区・田村町の壮年会「壮和会」さん。
多くの地域で“担い手不足”の不安がささやかれる中で、現在会員は28名、うち4名が今年入会の新人さんという、なんとも羨ましい状況には、どんな秘密があるのでしょうか?
お話を聞くと、それは“特別”なことではなく、昔から続いていた地域の行事やイベントを、自分たちのセンスでアレンジしながら続けていく延長上にあるようでした。
「コミュニケーションを大切にする」「メンバーの才能を知って活かす」「家族や地域全員が楽しめる企画を実施する」…などなど、地域と会の雰囲気が伝わってくるお話が次々と出てきます。
町内の美化活動(田んぼのあぜ道の清掃、芝桜運動、バス停留所の補修)、地元を流れる論出川に入っての清掃や子どもたちと一緒に行う生きものの生態調査など、恒例行事も盛りだくさん。
今年は50周年記念事業として、「こうのとり写真コンテスト」「タイムカプセル事業」(30年前埋められたものを掘り起こし、当時の関係者とも交流)なども開催し、町内全体で盛り上がっています。
新興住宅も多い中、新旧の住民が混ざり合って活動出来ていることも、閉鎖的でなく、メンバーや住民が自分の才能を発揮できる「居場所」と「出番」があるからこそ!
その核にあるのは、田村町の地域性/文化/環境/人のつながりなどを「子どもたちに残したい」という気持ちだとか。
これこそ、多くの地域で失われつつある、地域社会のありかたなのかもしれません。
まさに「市民主役」のお手本の様な地縁活動ではないでしょうか。
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