サバヌシ会議2025レポート part2

●「箱」の維持からの脱却

ここで、全体のファシリテーターとして、NPO法人エル・コミュニティの代表、竹部さんが登場。
「新しい複合施設のありかた/可能性」や「どんなベクトルの思考や視点を忘れないでほしいか」のプレゼンテーションがありました。
「市役所との“事前協議”はゼロ」とのことで、あくまで彼女が培った、民間視点のビジョンが貫かれています。
以前からぶれずに主張している「持続可能」な地域社会への提案がコンパクトにまとまった内容でした。

「市民が主役のエンジン」…なるほど

当面の施設運営は「市役所の直営で行う」との発表があったばかりですが、全国的にも話題に上がることの多い“行政施設運営の問題点”にも切り込んでいます。
ただの「場所」ではなく、何かが生まれたり動いたりする「エンジン」としての機能を持たなくてはいけない。
それをキャッチフレーズ的に表現したのが

「箱」の維持から「コト」の創出へ

…というワードです。

こんな“進化”を見据えながら

具体的なケースとして、行政と民間が取り交わす「仕様書」での発想転換の重要性も紐解かれます。
「KPI(重要行政評価指標)」の目標設定と、達成した場合の「ボーナス」といった「頑張るための動機づけ」なども有効ではないか…

いわゆる「お役所仕事」「上から目線」などとは真逆からの指摘に、目からウロコの皆さんも多かったかもしれません。

●いろんな「価値」がうまれる場所

もちろんここで言う「価値」は、必ずしも「経済的価値」に限ることではないでしょう。
公共施設は、本来的に商業施設とは違う目的を担っているからです。
今回の複合施設についても、決してその施設だけの「収支を黒字に」といった短絡的な話ではなく、施設を活用したことから生まれる「さまざまな地域の価値」「住みやすさ」「クリエイティビティー(創造力)」など全般を「価値」としているわけです。

実際、市民活動の中には、経済性を追求しづらい分野のものもたくさんあります。
ただ、その活動やサービスなどが存在することで「さばえブランド」のようなものが成長するならば、それ自体が大きな「価値」を作ることにつながります。
それが「人口増加」「経済の活性化」といった効果を産むのなら、それは(少々遠回りでも)わかりやすい「地域還元」のひとつと言えるでしょう。

●チャレンジと更新

竹部さんのプレゼンテーションには様々な問題提起がありました。
全てに同意することが難しいと感じる人でも、「新しい価値の創造」を常に意識し、チャレンジや更新を続けることの大切さには、うなずける方は多いのではないでしょうか。

part3へ続く

Leave a Comment