サバヌシ総会2023レポート part1

2023年3月12日(日)午後、今年も鯖江の「市民主役」を推し進めるフォーラム「サバヌシ総会」が開催されました。
昨年同様、晴天に恵まれた1日となりましたが、今年はこれまでの“総会”とは、ちょっぴり雰囲気が違います。
…と言うのも、現在、鯖江市では、市民活動の拠点として長年活用され、市民の皆さんにもなじみの深い「鯖江市民活動交流センター(愛称:さばえNPOセンター)」の廃止の可能性も含めて、「新しい “市民主役”の拠点」をどうするかについての具体的な検討を始めたからです。

ずっと「サバヌシ総会」の会場でもあった、さばえNPOセンター

「市民主役所」を考えよう

これまでの「サバヌシ総会」では、鯖江の“株主”=サバヌシとしての市民が集まり、地域の未来についてさまざまなことをテーマに情報共有や発信、議論を重ねてきました。
ただそれは、どちらかと言えば“夢物語”のようなアイデアを含めた、自由な発想の場としての総会でした。
…ですが、今回は、数年後には現実になるかもしれないリアルな拠点への、リアルな提案を話し合い、実行委員会で取りまとめて行政に提案する前提での総会です。

そのキーワードとなるのが「市民主役所」(しみんしゅやくしょ)。
言葉遊び的な造語と言えばそうなのですが、「市民主役」を標榜する我々サバヌシにとって、それは字面(じづら)以上に深い意味と可能性を秘めているのです。

快晴のもと、サバヌシたちの本気度が試される…?

●「検討会」の足跡も踏まえて

実は、「市民主役の新しい拠点」についての話は、2022年の中頃に市議会でも取り上げられ、関係者の中でも話題に上っていました。
その後、さばえNPOセンターに事務所をかまえる団体さんたちや、施設の指定管理者に、市民と行政の協働に携わる市民協働推進会議市民主役条例推進委員会のメンバーも参加する形で、新しい拠点について考える「検討会」の会合も、何度も行われました。

当初は、現在のNPOセンターを改修などして存続することが前提と受け止めていた検討会メンバーでしたが、2022年の12月に検討会での提案を市に伝えた際、行政から「他の施設と統合して生まれ変わる可能性もある」との意向が伝えられ、検討会では、その是非も含めた“新しい拠点”についての議論が、あらためて交わされてきました。

その経過を踏まえての、今年の「サバヌシ総会」なのです。

●市民主役所構想!

開会5分前には、飛び入り参加を含めた50名を超える参加者が着席。
蓑輪実行委員長は開会のあいさつに続き、「市民主役所構想」とは、そもそもどういうものなのか…
初めて耳にした皆さんへも理解していただけるよう、短い解説がありました。

あいさつをする「サバヌシ総会」の蓑輪実行委員長
「市民主役所構想」に聞き入る参加者のみなさん

●そこは“自分”が主役として動く場所

市民や市民活動団体、NPOなどが活動する拠点となれば、その設備や環境、利用する人たちのキャラクターや役割は極めて重要な要素です。
が、その前にみんなで確認しておきたいのが、「市民主役所」は「市役所」でもなければ「要望・クレーム受付所」でもないということ。

「誰かに何かやってもらうための場」ではなく、「自分が主体的に関わり動く場」なのです。

これさえ押さえておけば、どんなスタンスで総会に加われば良いのかを間違うことはないでしょう。

では、さっそく自ら「市民主役」の道を切り開いてきた、ランナー&アクターたちのお話に耳を傾けましょう!

part2へ続く

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