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市民主役条例推進委員会
「鯖江市民主役条例」の施行から3ヶ月後。
2010年(平成22年)7月7日、正式に結成されたのが「市民主役条例推進委員会」です。
中心となったのは、「市民主役条例」の策定委員として活躍した市民のみなさん。
条例の理念や、条文の言葉ひとつひとつの選び方にも深く関わっただけに、“産みの親”としての思いがあったメンバーも多かったことでしょう。
あくまで、市民による組織ですが、市民主役の鯖江を実現するために、市(行政)とのタッグは不可欠。
そのために市と推進委員会の間で結ばれたのが、7月7日に締結されたことで、通称「七夕協定」と呼ばれる「鯖江市民主役条例の推進に関する協定」です。
7つの約束からなるこの協定には、市民と行政が対等の立場で、それぞれの自主性を尊重し、市民主役の地域づくりのために力を合わせることがうたわれています。
委員会には、2021年3月時点で4つの部会があり、それぞれの条文を事業やシステムのカタチに落とし込んだプロジェクトや、これまでのやり方を見直すためのイデアを市に提案しています。
●地域自治部会
自分の住む地区・地域の目線で「市民主役」を推し進める部会です。
生活の場である町内や地区は、希望も課題もまさに「自分ごと」の宝庫。
そこにあるひとりひとりのエネルギーを集め、話しあい、地域の個性を活かしたまちを創り上げる人材を育てるプロジェクトが、地域自治部会が市に提案した「市民まちづくり応援団養成講座」です。
市内10地区にある区長会や公民館の協力もあおぎながら、6年をかけて完遂した養成講座は、地区ごとの「市民まちづくり応援団」として実を結び、現在も様々なアクションにトライしています。
●市民参画部会
地域自治部会が地縁中心の足場を持つのに対し、市民参画部会はプロジェクト(事業)を真ん中においた視野で「市民主役」の推進をめざします。
そこで部会から提案し実現したのが「提案型市民主役事業化制度」です。
市が直営で実施していた事業の一部を、「こんなアイデアでやったらどう?」という市民の提案を採用して任せる仕組みで、市民のニーズに合った事業を実現することと、 行政のマンパワー・財政の負担軽減の一石二鳥をめざしてスタートしました。
実施する中で、さまざまな課題も見えてきていますが、「本来行政が担うべき事業は何か」を見極める意味でも大切な気づきを与えてくれる取り組みでもあるでしょう。
2021年度(R03)からは、より提案する市民側の自主性を活かしやすい「市民主役化事業提案」として、次の一歩を踏み出すためのチャレンジも始めています。
●さばえブランド部会
「鯖江のブランド」をキーワードに、市外への発信をはじめ、鯖江の個性とアイデンティティーにアプローチしている部会です。
「伝統産業」「地元農産物」はもちろんのこと、「市民主役のまち・鯖江」そのものも、他にはない鯖江の強みとしてとらえる奥の深い視点を持っています。
鯖江とゆかりのある多くの人にアピールのお手伝いをしてもらう「さばえブランド大使」の制度や、「提案型市民主役事業化制度」を事業企画の早い段階から、市民と市の協力で進める「 事前ミーティング型市民主役事業 」の提案も行ってきました。
ここ数年は、地域課題への市民のアイデアを楽しみながら表現・共有する「さばえ未来会議」を事業の軸にすえています。
学生団体と二人三脚で実施している「さばえ未来会議」では、自由な発想、世代を超えたコミュニケーションから、新鮮なアイデアが飛び出すのも特徴です。
「サバヌシ総会」も、そんな提案が実現したひとつです。
●若者部会
市内の大学生や高校生の若い世代や、育児中の親御さん世代を支援し「市民主役」を推進するため、2014年(H26)2月に新しく起ち上がった部会です。
「鯖江市役所JK課」の卒業生たちも加わって、企画側も参加する側も楽しめる事業をいくつも実施してきました。
どうしても高い年代が中心になりがちとも言われるまちづくりプロジェクトの中で、ビビッドな感性が光る足跡を残しています。
※下のギャラリーは「若者部会SUN」の活動記録より
●サバヌシ総会
さばえブランド部会からの提案で実現した鯖江市民の“総会”です。
「サバヌシ」とは「鯖江の株主」とのこと。
市民は、行政のお客様というより、責任を担う株主だという発想から生まれた言葉です。
投票権のあるなしにかかわらず、鯖江で生活を送る老若男女すべてがサバヌシ!
鯖江の市民主役のシンボル的な集いとして、毎年、新たなステップを意識した企画で開催しています。
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